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2008/10/13 100%の脆さ
昨日に続き、食事の話題です。
日本で生まれて育ったならば、誰もがお世話になったことはあるもの・・・

それは、給食です。

僕個人に関しては給食に関しては
シチューや味噌汁がうまかったこともあったり、年に一度出るネギトロがうまかったり
パンにつけるレーズンクリームがうまかったり、イカがちょっと硬くて嫌になったり
漬物系が出た時はへこんだり、それこそ悲喜こもごもな思い出でいっぱいです。

しかし、こればかりは今となっても解しがたいとあるメニューが
今でも脳裏に焼きついています。
それは、小学校三年生の時、冬のある日・・・こんなトンデモメニューが出ました。

・ごはん
・えびのクリームシチュー
・きゅうりのキューちゃん
・冷凍みかん

・・・さて、今このメニューをご覧になった皆様で
これを食べたいと思われた方は果たしてどれほどいらっしゃるだろうか?
おそらく、殆どの方は拒否反応を示すのではないか、と思います。

ところが、これが栄養士が栄養バランスを追究して考案したものだとしたら・・・?
これほど恐ろしいことはありません。

そんな頭のカタい栄養士が現在増えているらしく
日本の一部地域の給食が危機に瀕しています。

栄養バランスのみを追究した結果、味覚や嗜好性、食の調和を無視した
おそろしく、ゲテモノのような給食があちこちで見られるそうです。
先ほどのごはんとシチューのような組み合わせが、もし日常茶飯事だったら・・・
僕自身も、そんな組み合わせが週に一回とかだったら・・・毎日だったら・・・
想像しただけで顔に恐怖と憎しみが渦巻きそうになります。

カタい計算・理論が100%では、良い人間は育たないのは目に見えているのではないか?
数字ばかり追い続けて、人間的な感性のようなものが抜け落ちた人間が
そしてその人々の中で栄養士になった人間が
子供の舌を破壊し、その負の連鎖を未来へつなぐ気なのだろうか?正気か?
栄養バランスがいいからといってサプリメントばかりとっていたら
有機的な食物が持つ他の僅かな栄養素や酵素が摂取できず
ゆくゆくは体を壊すでしょう。
そして食を楽しむという人生の大きな楽しみも奪うでしょう。

もちろん、感性ばかりであってもいけません。
アメリカ文化が好きだからといってハンバーガーやピザばかり食べさせまくったら
たちまち肥満になるのは目に見えています。

それに、給食は昼食だけのことです。
朝食や夕食まで管理しなくてもいいのに
昼食だけで栄養バランス『だけ』を完璧にしようと無理するから
そこで異常なまでに大きな歪みが生まれてしまう。

栄養バランスという『理論』と、嗜好性や文化という『感性』を調和させ
『昼食』である給食と、家庭での『朝食・夕食』と、一日単位で見て栄養バランスをとる

もっと広い範囲に、長期的にものを見れないものなのか。
計算ばかりの頭でっかちは、かくてこのような恐怖をももたらすこともあるのです――


♪完璧な計算で 造られたこの街を
 逃げ出したい 壊したい 真実はあるのかな
 (Perfume『コンピューターシティ』より)


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by sannkaku-shikaku | 2008-10-14 00:08 | 未分類
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