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2008/10/12 アジア、主食のチカラ
米が好きです。
しかし、ここ1年くらいは小麦も好きです。パンや麺類など。

そんな今日、僕らの主食でもある米について、面白いことを知りました。

例えば、米と小麦を同じ面積で耕作したとしましょう。
それを収穫すると、なんと米は小麦の5倍の収穫量になるそうです。

この、生産量的には効率の悪い小麦を作っていたのは、主にはヨーロッパです。
そしてそこでは、米は作られることはありませんでした。
気候的にも、湿度が高く暖かいという土地ではないので
ヨーロッパは稲作には向きません。
(反対に、小麦を作るうえではアジアは暖かすぎることもありますが)

収穫量の少ない穀物で頑張ってきたヨーロッパは
アジアよりも飢えに遭遇しやすい状況だったといえるでしょう。
そして、飢えに苦しんだ末には・・・戦争・略奪して奪って生き延びるということもありえます。
ヨーロッパでもしもお米が作れたならば・・・
歴史的にも紛争が激減していたであろうとも言われています。
もちろん、それは小麦の5倍も収穫量がある米なら
十分に飢えをしのげて、飢えからくる争いも結果的に減るということからの推論。
一方のアジアで爆発的に人口が増えたのも
同じ耕地で米が小麦の5倍の収穫量があったことが要因とも言われています。

収穫量の多さのゆえに、こんな統計までも存在します。
例えば、高級米の茶碗一杯の値段は、なんとたったの50円。
二杯食べれば、そのへんのパンと全く同じ値段。
高級なお米ですらこの値段なのです。(コンビニはボロ儲けだろうなぁ)

しかし、この優れた穀物である米を作る農家が、危機に瀕しています。

食料自給率については平生から気にしている性分である僕は
以前は『賞味期限によって捨てられている食物を捨てるな』という観点から
拙いながらもこのBlogに記事を書き込んだこともあります。
前回は『無駄をなくす』ことが主な着眼点でしたが
今回は『生み出す者を助ける』ことを着眼点にしようと思います。

稲作農家の平均自給の低さが、どれほどのものかということを
知らなければ危ういということからです。
稲作農家の平均自給は、なんと250円前後と言われています。
コンビニやファーストフード店で働くことの僅か3分の1以下!
これは大変危険なことだと思います。

農家のやる気を奪い、そして食料も生産されなくなるからです。

かつての巨大社会主義国家であったソ連は
働く労働者に十分な賃金が(社会主義のために)行き届かなかったために
労働者の意欲低下につながり、ひいてはソ連自体が崩壊してしまいました。

日本で農家のやる気が奪われ、食物がなくなり
飢餓に日本が瀕してしまわないかは大きな懸念事になっても良いのではないでしょうか。

制度的なこともありますが、お米のおいしさ、すごさというものが
もっと広く知られたらいいなと考えてしまいます。
最近は米(国産であることが前提)からパンやラーメンが作られることも見られており
このことが促進されて欲しいなということもあります。
国産品を買うことは、長い目で見れば豊かな国を守ることにも繋がることから
国産品が生産され、普及され、しっかり消費されて欲しいと
願わずにはおれません。


今日の(・∀・)イイ!こと
高校時代の知己から爆笑できるメールがきたこと
by sannkaku-shikaku | 2008-10-13 12:24 | 未分類
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