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2008/10/10 Leaking talent
日本人からノーベル賞が4人出たという嬉しいニュースがありました。

しかし、よくよく考えてみれば
この中の何人かはアメリカ国籍を取っている人もいます。
つまり、実質はアメリカ人なのです。

実質アメリカ人になった人に、こうしてノーベル賞を取った時だけ
日本人が日本人がと言うのは、果たしてどのようなものであろうか?

彼らはアメリカという更なる研究のための土壌を求めて
そうするためにアメリカという土地の人間に最終的になった。
そのひとつには、日本では十分な研究のための土壌が無いこともあるでしょう。
特に、制度的・資金援助的にはかなり劣っていたのではないでしょうか。

『出る杭は打たれる』ことを嫌ったかもしれない、才能ある彼らはアメリカへ飛び立った。
日本には、このような才能を受け入れる余地がまだまだ必要なのではないだろうか・・・
そんな余地もないのにいざノーベル賞を取った時だけ日本人が日本人が・・・
なんだかお粗末な構図に思えなくもない。

『出る杭は打たれる』は現在の日本において
最も忌まわしい諺の一つかもしれない・・・ただし、50%だけ。
なぜ50%かというと、このことわざには2つの意味があり・・・

①才能ある人間が憎まれ、そねまれ、たたかれること
②増長した人間が罰を受けること

・・・とあります。
勿論、僕がノーと言ってるのは①の意味です。
②は、『驕れる者も久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。』という
平家物語の冒頭の文章の通りでしょう。

世の中、面白い発想や思考を持って楽しく人生を生きている人は沢山います。
それを殺してしまいかねない制度や社会の仕組みというものは
日本という国、その中の幾多もの社会共同体にとっても
そして才能をもった個人、それを受け入れる個人にとっても
本当に人が豊かであるためにもなのではないのだろうか・・・?

こうした才能を認める、受けいけれる、伸ばすことを。

※2008年10月11日現在、『平家物語』が『源氏物語』となっていた所を修正致しました。


今日の(・∀・)イイ!こと
夕飯で久々にチーズ入りトンカツを食べれたこと
by sannkaku-shikaku | 2008-10-10 22:36 | 未分類
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