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2007/12/21 外国語「教育」を考える
昨日に続き、シリアスな話題。
今日もまた西洋から日本にやってきたような事柄を話します。

僕の愛読している雑誌に、Newsweek日本版があります。
今回、それに関して衝撃的な表紙が出ていました。

それは、英会話学校に関すること。
ここ一月ほどでベルリッツに行き始めた者としても、見逃せない記事でした。
NOVAの事件が記憶に新しい方も多いことでしょう。
今日それを読んでみて思ったことも織り交ぜつつ述べてみようと思います。

英会話学校を標榜しながら、まったくロールプレイをしなかったりしていた、とか
予告なくひどい訛りの先生に変えられた、とかそういうことを聞いた人もいるかもしれません。

それもそのはず。そこは「プロ」でない教師を雇っていたという実態があったのです。
「日本人の彼女がほしい」とか「旅費がほしい」とか遊び感覚で
「日本の人々に精一杯努力して英語を啓蒙したい」などという意識は皆無。
そして、仮にそのような意識を持っていても、その気を無くさせるような低賃金。
一コマ7000円の月謝とすると、講師の懐にはいるのはそのうちのたったの約5分の1。
後はすべて宣伝につぎ込まれていくのです。
特にNOVAは駅吊りだけでなくテレビ等も利用していたので
かなりメディア戦略が大規模でした。故にこれも納得できそうです。

良い刺激も与えられることなく使い捨てられていく外国人講師。
これこそ、かつて西欧諸国が行った「奴隷制度」。
東南アジアの民を多く虐げたこれらの国々。
そしてその子孫が、今この日本で奴隷のように扱われているという
ある意味逆の現象が見られるように思います。
1960年代のアメリカで奴隷の子孫と奴隷所有者の子孫が同じテーブルに座ると謳った
キング牧師の普遍の理想はどこへ消えた?

しかし、これは企業だけでなく、一部の生徒側のスタンスも問題があります。
たとえば、このような注文をしてくる生徒がいます。
「どうせ英語を学ぶなら、金髪青目の白人の先生からがいい」と。

言語を学ぶにおいて、なんと浅薄で愚かしい考えか!!
これだと、ある意味人種差別です。
英語を使う国は白人だけではありません。偏見も甚だしい。
白人であっても目や髪の色で言われたらたまったもんじゃありません。
これこそ、まさに「そんなの関係ねぇー」と叫ぶべき所ではないでしょうか。
せっかく言語を覚えても、そのような人としかコミュニケーションをとりたくないなら
もはやその人たちは早急に考えを改めてもらわない限り外国語を学ぶ資格はありません。
まずは、その「個人」をじっくり見つめるところから始めるべきでしょう。

あと、日本に広がっている外国語教育に関する思考で思ったことがもう一つ。

英語はただ聞いてるだけで上達するように思っている人がいますが
これも大きな間違いだと思います。
最初に文法がなければ、理解できる文章も理解できません。
英語なんて、日本語と全く文構造が異なるので、それが無かったらほぼ100%ボカンです。
南極にハワイへ行く服装で行くようなものです。

いかにして外国語は身につくか?
読む・書く・聞く・話す、4つを、バランスよく、文法を中核にして学ぶことで
初めて外国語力がつくといえると思います。
後は単語を覚えていく。その際も法則性を持って覚えるとやりやすいでしょう。
日本の中学・高校英語は文法をやりまくりですが
実践的でしっかりした英語が身につかないのは、「書く・読む」に集中しすぎているか
文法を教える段階で失敗している可能性があるか、だと思います。
前者にしても、特に硬い文章が多いように思います。
今年1月に行われたセンター試験からは、広告ビラをネタにした問題も出ましたが・・・

というわけで、今回は外国語教育に関する
「学びへのスタンス」を主に軸にして書きました。


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by sannkaku-shikaku | 2007-12-22 02:04 | 未分類
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