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2014/7/14 【W杯】巡り巡る、勝利の意味
今日の朝4時、とてもスッキリ目が覚めました。

しっかり見れました。W杯決勝戦。


ドイツが、遂にジンクスを破りました。
南米開催大会で、初めて南米以外の国が制覇するという
歴史的な第一歩が、
ゲッツェ、シュールレという、東西ドイツが統一される直前・直後くらいに生まれた
若き星によって生み出されました。
(最後の1得点がゲッツェ、アシストがシュールレ)

そのゲッツェが、長年ドイツを引っ張り、
この大会で、W杯での最多数ゴール数を記録した
クローゼと交代した、というのもまた深い意味を感じました。
ベテランから脈々と受け継がれる何かが引き継がれた、というのか…


このドイツの優勝には、ドイツの歩んできた歴史というものも
思い起こさせるものだったように思います。
ドイツは、"西ドイツ"だった頃に何度かW杯優勝を果たしていますが
統一されてからの優勝は一度もありませんでした。

統一し、ベルリンの壁が崩壊した頃に生まれた星たちもまた
勝利のための大きな立役者となったことを想うと、やはり感慨深いです。


そして、今年2014年は、前にも書きましたが
その当時、文字通り戦場で戦ったアメリカとドイツの試合もありました。

また、今回のブラジル大会では、
500年前の大航海時代、南米大陸を荒らしまわり
多くの原住民を死に至らしめた歴史を持つ国に限って
まるで彼らの亡霊にたたられたかの如く、次々と予選から姿を消しました。
(今生きている選手たちには全く罪は無いんですが…)


スペイン:ピサロ、コルテスといった『コンキスタドール』による虐殺など。
ポルトガル:主に南米を侵略し、現地民とヨーロッパ人の混血化を図った。
イタリア:カリブの原住民族を奴隷にしたコロンブスはイタリア人。


ドイツは、100年前なら『白人列強』と呼ばれた国の中では
植民地などをそれほど持っていない国だったと記憶しています。
しかし、第1次世界大戦より30年ほど、あのヒトラーが政権を取り
欧州が、世界がどうなったかは多くの人たちが知るところです。

今回の、平和なるサッカーの戦いにおいては
まるで70年前の懺悔をしているようにも思えたのです。
スポーツをこのようなことと絡めて考えるのは
言語道断!と考える方もいらっしゃるかもしれませんが…
敢えてそう書くことにしました。

現に、戦後のドイツはその高い技術力や国民性をもとに
モノづくりを筆頭に、優れたものを世界に提供し続けてきました。


サッカーの歴史も、国の歴史も、これからどうなるかは誰にも分かりませんが
ひとまずは、この偉大なる勝利と
多くの楽しみを見せてくれた参加国(32ヶ国以外のW杯予選落ちの国も含む)には
最大限のエールを038.gif 038.gif 038.gif 038.gif 038.gif


"壁の向こうへ"。
〆は、ドイツのロックバンド『Tokio Hotel』の
『World Behind My Wall』で。



追記:
個人的なドイツの推し選手は、準決勝ブラジル戦を前に
ネイマール負傷を聞き『残念だ』と漏らしたシュヴァインシュタイガー選手。
7-1で圧勝した試合後も、ブラジルを気遣う謙虚な発言は
ドイツの騎士を見ているかのようでした(大げさかな)


今日の(・∀・)イイ!こと
相変わらずガチムチ兄貴生誕祭は何気にスゴいですね…
久々に見た動画で笑ったこと

by sannkaku-shikaku | 2014-07-14 23:14 | 趣味
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