2013/1/15 リスク高き評価
ちょっと長文です。


あと1週間ほどで、僕がアスペルガー症候群の診断を受け、約1年になります。
ある意味僕の真の人生は、この日から始まったように思う。
そこから始まり、再生した、たくさんの、たくさんの、
お金では換えられない大切なものが再び蘇り、
みるみるうちに大樹へと成長し始めたような1年のはじまり。

そんな僕が今幸せを実感できる理由は何か?を考えてみるにつけ…
物質的な部分ではなく、精神的な部分や人との関わり的な部分を注目すると、
『過大評価されなくなった』ということは、とても大きなことだと思います。


僕は学校の勉強だけはでき、おしゃべり(ただし、口達者ではない)だったため、
将来を期待されたり、自分の器以上に褒められたりすることがよくありました。
アスペルガー症候群の人はIQが高い人、決まりを厳守する人も多く、
学生時代は高い評価を受ける人も散見されると言われています。
どうやら僕もその一人のようです……。

様々な事情から、心の中に大きな闇の穴を持ち続けていた自分は
それによってなんとか生きるエネルギーを得ていたともいえます。

ですがそれは、麻薬のようなものをブチ込み続けながら、
自分をトリップさせて歩んでいるような、異常な人生でした。
(実際、躁病のレベルに近いほどテンションが急上昇することが時々あった)

10代後半くらいから、その地に足ついていない自己肯定感は
歪んだ虚栄心へと変貌していくことになります。
心の中の寂しさ、哀しみ、憎しみ、咆哮……そういったものを放置した結果。

2011年くらいから、ようやく自分の心の中に本当にあるものと向き合い、
自分にウソをつくのを止めるようにした結果…
本当の仲間と偽の仲間が区別できるようになったし
今に至る、アスペルガーの診断を受ける決断もできたし
本来、自分が人生で一番大切にすべきものが、みるみる蘇りました。
(それを妨げる輩も少なからずいましたが……それらは(以下略))


今も、誉められることはもちろん嬉しいです。人生の喜びです。
ですがそれは、自分が行ったことに対する正当な結果や、
普段の僕自身が真っ当でありたくて、その先に認められた時などにおいて。
自分を過大評価されてもちっとも嬉しくありません。

その結果、僕というものを期待されることによって、
それによってもたらされる災厄はあまりにも大きいからです。

例えば、軽トラックに10tトラックと同じ荷物を積んだらどうなるでしょうか?
たちまち軽トラはひっくり返ってしまうでしょう。
近くに人がいれば、その人たちも傷つき苦しむことになります。
それと同じことです。


昨年5~8月に訓練に行っていた障害者職業センターでも、
僕はほかの障害者の方から妙に頼られることがありました。
彼らも、僕は本当は豆粒ほどの器しかないのに、
サッカーボールくらい大きな器だと勘違いしているようでした。
相手にもまだ多くの問題があったとはいえ、
残念ながら、人間関係が破たんした人たちがいたのも事実です。

(精神的な不安定さ、言葉を真に受けてしまう特性などから
 知的・精神・発達障害を持つ人たちはえてして人の器や者の本質を見誤りがち。
 僕も気を付けている。) 


僕がアスペルガー症候群をフェイスブックでカミングアウトした後のこと…
ある男性(I国の人)が僕にこのようなこと言ってきました↓

『君は頭もきれるし話すことも面白いし熱意もある
 未来は君の手の中にある。
 もっとトライしようよ。トライ、トライ、トライ……』

この人は、元から自分の言いたいことだけ一方的にしゃべる人でしたが
(他にもI国の知り合いがいるが、こういう人ではない)
これから自分が生きていく上で最も大切なものを否定され
自分の都合ばかり押し付けられているような感覚でした。

正直、今思い返してもちょっとした殺意を感じることすらあるほどです。
俺はもうテメーが望む『大器』になるのは無理だし、そんなのはゴメンだ。

己の器も量れぬ凡愚に戻るのは、もう嫌だ。
その先に待っているのは、友が、愛する人たちが、
怒り、哀しむ顔だから……。


僕は100のまやかしの幸せを積み上げ続ける人生より、
1の本当の幸せを積み上げ続ける人生を歩み続けたい。

過大評価によるまやかしの評価を受けず、
地に足の着いた世界で、地に足の着いた評価や愛情を受ける今が
本当に貴重で愛しい日々だと思います。
願わくば、僕らの後に続く人たちもこうあってほしいと願います。


今日の(・∀・)イイ!こと
たまたまLCCの公式HPを見ていたら、
関空からインドに行けることが分かったこと。進化してるなあ……
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by sannkaku-shikaku | 2013-01-16 21:21 | 発達障害 | Comments(0)
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