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2012/5/7 言い訳と実感の狭間で
今日の記事は、
人様の恩を仇で返すような内容に取られることを覚悟で、書きます。


僕が、アスペルガー症候群という自分の『正体』に気付いて
心底良かったと思っていることは…
自分の気持ちが、なぜ、どのようにマズい状況になっているのか
なぜ、このようなトラブルを起こしてしまうのか、それを避けるためには?
その大元が、障害特性から来ていることも非常に多くて、
それなら、アスペルガー症候群の本を読んだり、支援機関の人のお話のように
それに応じた対処をしよう、と心の持ち方が分かることです。
(具体的な身の処し方については、まだまだ勉強・改良の余地ありですが)

以前は、自分が失敗をしてしまうことで大きな罪悪感を感じて
内心では錯乱状態になったり、酷い時は本当にパニックを起こしたり、
心の中で歯を食いしばって自分を呪い、罵りまくって、
結果、非常に歪んだ人間になってしまい、更に周りに迷惑をかける…
そんな悪夢のようなスパイラルはかなり軽減しました。


…このような、今現在の(自分にとっては望ましい方向である)現実と向き合う時
ふと、僕が障害をカミングアウトしたばかりの時に言われた言葉が
頭をよぎります。その内容は…

『これから起きる事や出来事を障害のせいにしてはだめだ』

ということです。

一応、障害があるからってひがんだりしないで欲しいとか
そういう気持ちで言ったんだろうかな、と思いたいのですが…

この言葉、今、前半に書いた実感に基づいて咀嚼し直して、
『これから起きる~…』という言葉の字面だけ見ていると
あれ?なにか違うなあ、と思うことも事実なのです。

前半に書いてきたように、
今現在、『ああ、これは障害特性から来ているな』と考えることが
僕の心の平静を保つことに大きく貢献していることもまた事実なのです。

そしてそう考えることが、ただでさえ周辺に迷惑をかけやすい僕が
少しでも周りに迷惑をかけず、なおかつ皆がバッドエンドになることを防ぐ。
うまくいけばハッピーエンドを迎えることができる、そしてそれを実現するために
非常に地に足がついていて、かえって効率的な方法である。 … … …

と、思っています。

僕にとって、自分の『正体』を知らないということは
自分がどんな乗り物に乗っているのかも分からないような危険な状態なのです。
新幹線に乗ってるつもりが、実は乗ってるのがただの鈍行列車だとも気付かず、
『なんであんなにスピードが出ないんだ!ちくしょう!!』
とわめいたって、仕方が無いようなものです。
無理やり鈍行列車で新幹線の速度を出そうとしたら、列車自体壊れてしまいます。
そうなったら、もし中に誰か人が乗っていたら、どうなるのでしょう?
無意味で、誰も救われません。自分も、周りも…。

障害者も、健常者と同じ、人とつながり、社会で生きているのに変わりは無い。
まして、障害者を受け入れようと頑張っている人達がいるのなら
僕らも、その人達の温情に応えたい。そのためには…

僕は、自分を壊して、誰かを不幸にしないためにも
自分で自分の障害と、その特性に基づいて、これからも生きていきたい。
そのためには、かえって『ああ、これは障害のためだな』と認めた方が
より望ましくなることも多いのだ…というのが最近の実感です。
(かといって、もちろん『どうせ俺は障害者なんだー!!!』とひがむのは
 自ら助けを拒み、否定し、回りに迷惑を撒き散らす迷惑な行為。
 ひがみやわがままを推奨しているわけでは断じてありません。念のため。)


今日の(・∀・)イイ!こと
友達が吉報をメールしてくれたこと。おめでとう ☆ミ
by sannkaku-shikaku | 2012-05-08 18:10 | 発達障害
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