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2012/2/21 こだわりという罠 その2
一昨日書いた記事の続きのようなものです。

今回はどちらかというと、アスペルガー症候群の『子供』が、
コミュニケーションの可能性を広げるには、どうしたらいいだろう?という視点で
記事を書いています。
もちろん、大人でも使える内容です。

前回の記事では、、アスペルガー側の人間の話すペースやルールについて
書いてみましたが…。
それ以外にも、アスペルガーの人間たちが、
趣味や興味の話題をしていく時に、お互いに気持ちよく出来る方法があるのでは?
その方法を具現化するためのルールを更にまとめてみることしました。

アスペルガー症候群は、他人の持っている興味・関心に対して
意識が行きにくい、という側面がある。したらば……
元からその興味・関心の幅を広げておけば、生きやすさがアップするように思います。
以下に綴ってみます。


まず第一に、絶対必要なこと。それは…
『批評癖をつけない。良いところを見つける癖をつける』ということ。

アスペルガーは、こだわりの強さから、
批評が徹底的な『こき下ろし』となることが多いこともあります。
僕もそうやって、人を不愉快にさせたことがありました。
小中学校では非常にそれが顕著でした。
今でも、正直どこまで『批評家』から足を洗えているか、怖い所ではありますが…。

度を過ぎた批評は、言葉の凶器となります…
『だったらお前は、そんなにこの世界でエラい人間なのか?』と他人を不愉快にし、
アスペルガー本人も人を遠ざけてしまう、何もいいことはない。

犯罪、虐待、いじめなど、社会において見逃せない『闇』が
この世にあるのも事実だし、それらには向き合うべきですが、
それ以外については、せっかく生きてるなら、
いいところを見つけて、ほめたり認めたりする方が、
お互い人生楽しいに決まってます。

…うーむ、えらそうなこと言ってしまったかなあ。。。
でも、ここはあえて僕の思う所を素直に書かせて頂きます。ご容赦を…


そして体験・勉強させたりすることで、趣味・関心を増やしていきます。
アスペルガーの子供を育てている親の指南書などにも
色々なことをやらせてみるのは良い、とあります。
なお、前述の批難癖・こき下ろし癖を無くすことで、
アスペルガー本人も、新しいことに対する偏見がかなり減るのではないでしょうか。

ただ、感覚の過敏などから新しいことへの挑戦を嫌がることもあります。
その時は絶対に無理強いしないこと。
また、初体験の際にはその人の苦手な人がいない方が
のびのびと取り組めて、望ましいのではないでしょうか。


僕自身も、小中学校の頃は、興味のある事柄が非常に限定的なもので
3~4つのある事柄については激しく反応を示すものの、
他の事柄についてはほぼ全く無反応という時代がありました。
酷い場合は、最初に書いたこき下ろし癖が出てしまったこともあります…。

ですが、興味の幅がだんだん増えてきたことで、
いろんな人と話をあわせやすくなってきました。
特に、同世代で盛り上がりやすい音楽の話題、
そして大人になってからは、お酒の話題(ただし、飲める人に限る)や、
世界各国・日本全国の色んな食べ物の話題などが出来るのは大きいです。

今でもあまり関心の無い話題があります、例えばスポーツの話題ですが…
以前のように、全く無反応というわけではありません。
選手の皆さんが一人ひとりどんな人間性をお持ちなのか、とか
国際大会の場合、日本はどの順位なのかなどは関心を持つようになりました。

アンテナをうまく使うことに難のある発達障害者であっても
アンテナ網を広く持とうとすることで、見えるものが圧倒的に違ってきます。
関心を広げていくことで、見えてくる世界が広がっていくことは楽しいことですし
何よりも、人との絆が生まれる場所が、限定的でなくなるのは
発達障害者の人生にとっても、とても大きいことではないでしょうか。


今日の(・∀・)イイ!こと
ツイッターのフォロー返しってなんだか嬉しいですね
by sannkaku-shikaku | 2012-02-22 20:20 | 発達障害
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