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2009/7/23 クリティシズム日本人
外国から『日本人は暗い』と言われることがしばしばあります。

僕はその一つの要因として
日本人は全体として物事の悪い部分ばかり見る傾向が
なんだか強いように育てられてるんじゃないか?と思います。

個人的にはこれは、裏を返せば慎重さや繊細さの表れだとも思っています。
(負を正の裏返しとして捉えるこうしたことを『リフレーミング』と言いますが)
僕と付き合いの長い人は存じていることでしょう。
僕自身もかなりの慎重派、ともすればビビリの部類に入ります、が
この『慎重』に、あれはダメだ、どうせ無理だ、とかネガティブさや悲観が加わると
他人の心に疑念や圧迫を生むこともありえます。

物事の悪い部分ばかり見る・・・この特性の最も悪い例の一つが
何か商品や作品をレビューするときに悪い部分のみを
大した分析もしていないのにすぐに書き立てる人たち。
いわゆる『アンチ』な人たちです。
それがもしもストレス解消なら、それはその人の精神が貧しすぎです。
ただ、スポーツ観戦の時のヤジのように
普段の自分のことを理解した上で罵声を浴びせるのは全然構わないけれど。
(じゃあお前あの選手のようにやれや、と言われて出来ないのを承知しているように)

他に、何か物事を語るにつけ
『これはこういうもんで仕方ないんだ、どうしようも無いんだ』という感じで
本来ならネカティブにならなくて良い所をネガティヴに語る人。
それが人生に関する『アドバイス』の類だったら、いたたまれない気持ちになります。
上から下の者にこれを言うことも、自分と同じくらいの人たちに水平に語ることも
それは自分から不幸の種を植えに行くようなもの。
そういう人たちと少し話してみると、なんだか『私は正義だ』というような
傲慢さが見え隠れしているような気がしなくもないのは気のせいなのか。
言葉の節々に『この私は偉大なのだ』とでも言いたげな小心が垣間見える・・・。

えてして、この傾向は生物学的にストレスに弱いとされる、男性に多い気がします。
色んな人に会って、色んなお話を聞いて僕なりに考えてみたことですが
『芯を持ってる人って女性の方が多いんちゃうか?』と今年に入り常日頃思う僕。)
あ、でもここで『やっぱり女はすごいのよ男共!えっへん!』と思った方は
逆に要注意かもしれませんね。

最近、女性の社会進出が著しいですが
社会にも、『男性』だけでなく、しなやかでタフな、竹のような女性の感性というか
『女性』の部分が求められていると思います。
男性にありがちな理屈だけ、で生きるのではなく
自然にそのまま、何か感動する精神もどこかで持ち合わせるといいますか。

もちろんこれは男尊女卑ならぬ女尊男卑でもありません。
男も女も、バランスをとり他人に不必要なイラだちを与えることなく
他人と共に成長していける人はどちらも尊敬されるべきです。

男性である僕自身も、しばしば他の女性の感受性に助けられてきました。
男は所詮みんなマザコンだ、というところに関わるかもしれないけれど。
僕自身は自分の母に対して氷のような感情も持っている一人っ子だけども
こうして今いるのは、母とも、姉とも言える様な人たちに助けられてきたから、なのか。

日本人は批判的で、批判する際には悪いところの攻撃ばかりする者も多いようだ、と
最初に書いてきてこんな男女の話題になりましたが

せっかく生まれた人生です。
それも、幸いにして今のところ戦争や飢えといった災厄の無い地域に。
なのに、物の悪いところしか見えてなくて、それに対して恨みつらみをばらまき
それが自分の心の苦しみを生み出し、本当の不幸をも招きかねないことになる。
『不幸中の幸い』ならぬ『幸中の不幸』ではなかろうか。

物を見るなら、清濁併せ呑む、落ち着いた土台を得て
その土台から見渡して寛容に受け入れていく方が人生自然と楽しくなる気がする。

悪しき部分だけしか見れない人たちは、その愚かさに気づいて己を是正し
不幸の種を植えるのを止めると同時に、本当の幸福のようなものが得られたら
僕の傲慢かもしれないことは承知ですが、同時にそのように願っています。

僕の場合は・・・、今日もこれを電脳空間に記し続けます↓


今日の(・∀・)イイ!こと
なんとなしにCDを借りてきたら結構良い曲がそろっていたこと
by sannkaku-shikaku | 2009-07-24 00:15 | 未分類
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