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2009/4/28 NARUTO ナンバー438~441
※この記事には、週刊少年ジャンプにて連載中の「NARUTO」に関する
所謂「ネタバレ」が含まれております。
読まれる方は、記事下部のボタンを押して続きをお読みください。


今、僕に必要なのはメモをとる能力のようだ。
昼間、記事に書くことを頭に思い浮かべていたのに・・・
今、すっかり忘れてしまっている_| ̄|○

追記:
『More』ボタンに表記できる文字を変える方法が判明したので
今号のNARUTO感想からちょっとポップな感じに変えてみましたm(_)m


今日の(・∀・)イイ!こと
Facebookで心躍るメッセージをもらったこと



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漫画以外のところでは10周年の企画が着々と進行している様子。
相互リンクさせて頂いている神無月さんの週一感想を読ませて頂くたびに
背表紙のNARUTOキャラが繋がっているのを思い出すのであります。
結構すぐ忘れてしまうんだね、仕方ないね(´・ω・`)

先月号での四代目火影が出てきたくだりがまだつい先ほどに感じられるくらい
NARUTOも交えて過ぎ去ったこの4月は何だか早うございました。
前半は熱き戦いの記憶、後半は現実とも重なる大きなテーマ。

さて、10年の連載、というこの漫画の物語は
合計としてはおおよそ3年の時の流れを経過しているという設定。
そしてその中心、我らがうずまきナルトの闘いの続きから今月はスタート!

忍の闘いは、一瞬で決まるもの・・・
その一瞬、一秒を描くようなマンガとしての全体的な描写があって
今月分はかなり斬新でした!
ペインの次の術が発動するまで『残り5秒』のような表記のことです。

人間は脳で判断したことを行動に移すのに最低0.2秒はかかるというから・・・
それを考えたら本当に『どうなってるんだろう??』と興味深く考えてしまいます。

そしてその一秒一秒で次々と新手を打っていくナルトに驚きです。
多重影分身を岩陰に変化させて・・・
変化を解くや否や量のナルトがペインに襲いかかる!
初めてナルトが再不斬と戦った時に見せた手裏剣の変化とか
ナルトが編み出した基本的戦法の血脈が垣間見えながらも
見事に意外性をついたこの『影分身』と『変化』って
すごい普遍性を持ってる感じで、いつも驚かされます。

しかし、ここでタイムリミットの5秒が経過してしまいました。
『神羅天征』の凄まじい斥力で99%ほどの影分身が消されてしまいました・・・
とはいえ、ここでついにナルトの『ド根性忍伝』がまたも目覚めるとは・・・。

影分身に螺旋丸を作った本体ナルトを砲弾ともいえる速度で投げさせた!
(↑チョウジとは別の意味で肉弾ですね)

あまりの単調さ・・・しかしここでペインは逆に度肝を抜かれた様子。

『オレが諦めるのを--諦めろ!!!!!』

NARUTO史上、ともすればジャンプ史上にも残りそうな名言を残し
ついに、ペインが葬ったナルトの師の技が、ペインを仕留めました。長かったなあ・・・

しかし、『本当の』闘い・・・ナルトの心の中の葛藤はまだ終着を迎えておらず・・・
本体の長門と、『話し合いによる解決』を目指そうとした模様。

長門のところへむかうナルトに、シカクやいのいちが追いつき・・・
ナルトが長門と話をしたい、の発言に山中家のいのいちの方が猛反論していました。
奈良家のシカクは、子のシカマルの発言からもナルトのあり方を
より柔軟な考えや発想、そして信じることで認めている様子は考えさせられます。
『常識にとらわれる山中ととらわれない奈良』と僕の中では結論しましたが
前者は逆にいえば『理論的、オーソドックス』で、その気質が奈良と合わさることで
陰陽玉のマークみたいに調和して・・・もうひとつ、大自然的なパワーの秋道が加わり
今度は三つ巴のマークみたいな感じで力を出した形が『いのしかちょう』なのかなあ、と。

なんだか、今のアメリカのオバマ政権が、イランや北朝鮮とも『話し合いで解決』、と
言っていたくだりを思い起こしてしまったのですが
アメリカ政府とナルトは根本から違いすぎるので、個人のレベルで考えるとします。

喧嘩、もめ事、誤解・・・個人単位でのこうしたいざこざも
自分の内部を相手に開いていくことしか完全解決できないものだと考えています。
ついに、長門との邂逅を果たしてからの回からは
ナルトもそれを感覚で分かっているのかな、と考えながら読んでおりました。

師や故郷を奪った人間を目の前にしたナルト・・・
怒りという目の前感情を、四代目に託されたその先の未来を案じて
必死で闘っている・・・心の中で。立派な心意気でございます。

このくだりで、ついに長門の悲しい過去がナルトに語られることになります。
おそらく、自来也すら知らないこともありそうだ・・・

『ペイン』のときは、『国』単位での戦争の悲惨さを語っているようなくだりでしたが
『長門』のときは、『個人』単位での戦争の悲惨さが垣間見えます。

長門は、人間の些細な『誤解』から両親を失ってしまったようであります。
紛争地であった雨隠れの里、灯りを消した家に隠れる長門一家は・・・
自分たちの家を探りにきた木の葉の忍達から姿を隠しておりました。
おそらく、見つかったら殺されるという、恐怖からくる固定観念に囚われていたでしょう。

こっそり脱出しようとしたところを木の葉の忍達に気付かれてしまった長門の両親は
殺される→身を呈して守る、という行動に出ますが・・・
忍達でない両親は、あっけなく殺されてしまいます。

これって、今のイラクやアフガニスタンでも同じようなことがあって
誰だと思って米英兵が振り向いたら、殺されると思った現地の人が襲いかかってきて
それを『ゲリラ』『テロリスト』として殺害してしまうということもあるのでは・・・と
非常に、戦争の本当の怖い部分の一つについて考えました。
『誤爆』『誤射』という形として、今の世界にも存在しうる場面です。

さて、この木の葉の忍達はこんな合理主義で片付ける人たちでももちろんなく
それどころか、民間人への虐殺行為を行わないように非常に気を配っていたようです。
忍ではない人間の命を奪ってしまったことに気付き、その時生き残った長門を見て
狼狽しながらも謝罪したときには時すでに遅し。

悲しみにくれた長門の輪廻眼が、両親を殺した木の葉の忍達を冥土に送ります。

ここから、長門の孤独が始まる・・・が、しばらく続いた流浪の旅は案外早く終焉を迎え・・・
そして邂逅する、一匹の犬と小南、弥彦。
それにしても、幼少期の小南の優しさと純粋さは本当に胸が打たれてしまいます(つд`)

ここから、3人+1匹の共同生活が始まります。

共同でスリや泥棒を企て、それで生計を立てていく・・・
海外旅行へ行くとしばしば旅行者がやられるというスリの手口も描写されていました。
片方に物品をせがむ人がいて、もう片方がお金や物を盗むという手口です。
(今月のNARUTOでは、それが魚屋なので完璧に同じ描写では無いですが)
貧しい人々の生きる必死さが克明に描かれています。
戦争がもたらすもうひとつのカタストロフィー、『貧困』ですね・・・。

しかし、弥彦達もそれを好きでやってるわけじゃなくて
本当はみんな豊かに生きたい!という本音が弥彦の口から出てきました。
そんな弥彦の夢が『世界征服』。しかし、自分が王様になって好き勝手するのではなくて
世界を治めて、みんなが幸せになる国、せめて自分たちのような貧しく苦しい思いを
しなくていいような世界を作りたい、ということでした。

弥彦のこのバイタリティには感動を覚えましたが
社会主義・共産主義というものも実はこうした『ユートピア』的発想があるもので
一歩間違うと、スターリン時代のソ連のように大量の死者を出してしまう危ういもの・・・と
また、考えが行きわたりました。

しかし、二度目の『誤爆』が長門らを襲う・・・!
この誤爆の要因になった起爆札付クナイが、ミサイルの比喩に見えました。
そして今度の誤爆は、長門の命をつなぐきっかけになった一匹の犬を葬りました。

その一発の要因となった、大きな闘いがその近くに・・・
以前語られていた、伝説の三忍がその名を頂く、半蔵と戦っている場面です。

記憶に間違いがなければ、半蔵はペインに殺されているわけですが・・・
もしかして、ここでは仇討ちとしてペインは半蔵を葬ったのでしょうか?
『半蔵がペインに殺されている』のくだりは、以前にあった
厚生労働省の職員が『犬の仇討ち』と称する男に殺害された、の事件を思い出します。
半蔵が殺された、のくだりはこの事件が起こる前に連載されていたはずですが・・・

ちと、憶測と曖昧な記憶を出してしまったくだりで、本題に戻ります。
ここから、以前に連載されていた、長門ら三人が三忍にくっつき
忍術を教えてもらうというくだりに繋がっていくと思われます。
そこでも、長門が輪廻眼で忍を倒したくだりが描写されていましたが・・・
その時はわからなかった暗部が、どのように解明されていくのか
そしてその話を聞いたナルトはどのような心持になるのか
来月のNARUTOはそこが楽しみでありますm(_)m

・・・そうそう、もうひとつ忘れてはならないのが・・・。
崩壊した木の葉の里に残された人々のこと。
ヒナタは、無事サクラの医療忍術で回復したようですが
サクラがヒナタの告白を頭によぎらせているところは
もしかしてサクラはナルトに―――?と考えてしまいました。
ナルトの笑顔やスタイルは女心まで揺らがせてしまうものなのか、と考えると
ううむ、未来の火影、恐るべきかな(´・ω・`)


追記:
今月最初の、ナルト、サスケ、サクラ、弥彦、長門、小南の過去と今が描かれた
カラー見開きがかなりツボにきました(*´∀`)
コマやポーズの活かし方やカラーコントラストが淡くて味わい深くて
いつもながら、岸本先生のカラーは素敵です・・・。
by sannkaku-shikaku | 2009-04-29 01:55 | NARUTO
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