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2009/4/25 死を導いた空間から学ぶ
※この記事は、政治・メディアに関わる内容が含まれております。
 苦手な方は、ご注意ください。


兵庫県尼崎市の電車の転覆事故から4年が経ちました。
僕はそのとき高校2年生で、授業中に国語の先生からこのニュースを知りました。

僕にとっては普段は阪急ばかり利用している僕ですが
この路線は一度は利用したことある、知ってる路線だったので衝撃を受けました。
自分が知ってる場所が事件や事故の現場になった、三度目の経験でした。
(一度目は阪神淡路大震災、二度目は池田小学校児童殺生事件)

ともあれ、日常でこの路線を使ってらっしゃる方は、もっと衝撃でしょう。
それでも、時は流れ人は動いていく。

自分が乗ってる電車が転倒して、あんなペシャンコになったら・・・と
考えてしまう方も全国に多くいらしたかもしれません。
しかし、日本の鉄道史が始まって以来、何度か事故が起こっておりますが
電車が電車の形状をしっかり維持したままで転がってる場合が多いですね。
尼崎でペシャンコになった銀色の車体は、鉄などではなくアルミで出来ていて
だから簡単に潰れてしまったといわれています。

これは、JR西日本の『外』にいる『乗客』に、より速く、より速く・・・と
追求するあまり、車体が速いけども軽すぎて強度に難のあるものになったのでしょう。
速く、スムーズに移動したいのは誰だってそう。特に都市部の鉄道では・・・
そしてJR西日本は、更なる速さを車体だけでなく人間にも求めました。

そして、精神的な『拷問』と言っても差し支えない忌むべき『日勤教育』が行われ
あんなようにペシャンコになってしまう車体が軽さの限界に追い込まれていたように
人間も、精神の限界に追い込まれていきました。
あの潰れた電車の運転手をしていて事故で死亡した車掌さんもその一人です。

速く速く速く、という強迫観念的な願望は
いつしか会社の『内』の人も『外』の人をも死へと導きました。

『金を残す人生は下、事業を残す人生は中、人を残す人生は上なり』
明治時代、台湾総督を務め多大な貢献をした後藤新平は
このような言葉を残しています。

人を残し、育てていく。
『下』である金にくらまず、よりよく、深く、人を伸ばしていく。
僕自身もそうした企業に勤めたいですし
願わくば、この人を殺した『日勤教育』のような悪しき慣習から
日本が、世界が、開放されますように。
そして、職を持つ多くの人々が、同じ職場の誰かにむやみやたらと
心を踏みにじられることがなくなり、充実と安心を持って働けるようになりますように・・・

この悲惨な事故は、人と人の倫理のあり方という点で
『日勤教育』の存在が明かされたことから目を背けてはならないと思います。
歴史の負の教訓が僕らに大きな啓蒙やアイデアを残してくれるように・・・


今日の(・∀・)イイ!こと
インドネシアの方とSkypeチャット(音声でない)で盛り上がりました
by sannkaku-shikaku | 2009-04-25 23:06 | 政治・メディア
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