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2009/3/22 Step on the Enemy Line
♪敵の数だけ味方もつくさ
 気づけたのなら 共に進もう
 (レミオロメン『歩調』より)


大阪に帰ってきて一週間が経ち
今日は改めて、大航海時代Onlineに復帰しました。

・・・ところで、大航海時代Onlineというゲームは
『PK』=他のプレイヤーへの攻撃がゲームシステムとして
公的に組み込まれているゲームでございます。

大航海時代Onlineでの具体例では
主にヨーロッパ以外の海域において
他のプレイヤーの船へ攻撃、といった洋上攻撃が可能です。

そういった行為を行うプレイヤーは『PK』とか『海賊』とか呼ばれており
特に交易品を運搬し、火力の高い船にはほとんど乗らない商人には
あまりいい目で見られることはありません。

反対に、商人もPK・海賊に捕まってしまわないように
航路や移動する時間帯を工夫したりと、綱引きがあるところがまた
大航海時代Onlineでの見所。
PK・海賊自身も、それらを倒して功名を立てようとする人たちにも
また狙われる辺りもこのゲームを面白くしているのではないかと思います。

商人主体でプレイしている僕は、いつもPK・海賊には『やられる』側。
そりゃ、お金やアイテム、交易品を取られたら痛いといえば痛いですが
努力すればまた取り返せるものだし、ダメージを抑える方法もあるし
僕はそれでもやられた時は、運を天に任せることにしています。
何より、PK・海賊は公的に決められてるシステムなのだから
PK・海賊として襲ってきた人たちにも文句は言いません。
(自分の身は自分で守れ、ってことですかね、分かりやすく言えば・・・)

このゲームにおいてPK・海賊としてプレイしている人も
また、一人の血の通った人間であります。
人間は人間でもどうせ性根の腐ったやつばっかりなんだろう、といっても
決してそうでない人も数々見てまいりました。

去年の天皇誕生日、そのようなPK・海賊の人で
僕がどうやってこういう人たちと付き合っていこうかと少し考えていた時に
そんな僕の胸中を楽にさせてくれた人がいました。
独創的なキャラクターもさることながら
自分の中での考えもしっかりした方でした。

・・・その方が、大航海時代Onlineを休止することになりました。

原因は何かというと、その人への度重なる荒らし行為。
PK・海賊の人たちというのは
仮にも他のプレイヤーからゲーム上の資産を『奪う』わけなので
確かに煙たがられることもままあるのですが
幼稚な輩にTell(=内緒話、1:1の対話)で直に暴言を吐かれたりすることも
実際あるのだそうです。

今回やめられたその方は、ご自身のBlogにまで荒らしがきておりました。
大航海時代Onlineでも、稚拙な輩の嫌がらせが重なっておりました。
そこからきた心労からか、その方は遂に休止を決めました。
一方では多くの仲間の応援もある中での、氏の最後の決断でした。


僕もネットの世界に入り込み、おおよそ8年になりますが
聞き、想像する限りでは、僕の脳内を大きく凌駕する攻撃が
その方を襲っていたと思います。
荒らしではなく、名前(=HN)も決まっている人からの何気ない汚れた言霊も
十二分に画面の向こうの人間の心を痛めうるものなのですが
果たして、名前も明かさず、暴言を撒き散らす輩の攻撃とは
どれほどまでに心に重荷を押し付けるのだろう。

しかし、荒らしはおそらく完璧に撲滅されることは難しいでしょう。
故に、一方ではこのような荒らしに対して対処する術、
自分の心身を守る術もあったと思います。

かくて、今回大航海時代Onlineから去られたかの海賊さんから
僕は『無抵抗主義のガンディーのような人』というお言葉を賜りましたが
僕からすれば、それはその人だったかもしれないように思います。
その方は、僕の見聞きする限りでは、変な行動をとってくる輩に対しても
荒らし書き込み削除や無視といった行動には出ておりませんでした。
もちろん、僕はここでその方を『情けない』『弱虫だ』と罵倒するつもりはありません。

ただ、もしも自分で防衛線をある程度張ることができていたなら・・・
もしかしたら、このようなことは無かったかもしれません。

大航海時代Onlineのみならず、ほとんどのオンラインゲームについている
特定の人間との1:1対話をシャットアウトする機能を使ったりもできましょう。

荒らしは名前を隠して、画面越しでないと威張れない、
幼稚な輩であると僕は考えています。

時に、大航海時代Onlineにおいては
公的に認められているPK・海賊がそんなに嫌なら
そういったものが認められていない別のゲームか
もしくはPKのシステムそのものが存在しないゲームへ転がり込むか
あるいはゲームの製作者の作ったルールに基づいて
楽しくゲームと付き合えるようにやっていくかでしょう。
ちゃんとした人なら、その程度の判断はつくものだと思いますが・・・。

それすらも分からずに騒ぎ立てる人間、特に大人とは
もはや、血の通った『人間』ではなく『化け物』となるのではないでしょうか。

画面の向こうの血の通った『人間』ではなく、血の通った『化け物』は最後には
現実の世界でも、ネットの世界でも孤独にさまよい、無用と化すのではないでしょうか。
優しさも、道義も、礼儀も、『化け物』には払ってやる必要なんてない―――
そう思われても、仕方ないといえるでしょうし、世の道理にもなっていると思います。
(反対に、僕にそのような不明の点があった場合には
そのように扱われることも内心覚悟してはおります)

そして、逆もしかりというわけです。
現実でも、電脳でも、自他共に楽しく生きていける人というものは
優しさや道義、礼儀を意識はしていないものの心のどこかで大切にし
理性的に判断できる人だと思います。
無論、僕もこの点ではまだまだ、まだまだ修行の身です。
おそらく一生涯続くでしょう。

このお話、その方が優しすぎたのか、僕が冷酷すぎるのか―――
そのご判断は第三者の皆様方に委ねましょう。


今日の(・∀・)イイ!こと
友人でレミオロメンフリークスな人が一人増えそうなこと
by sannkaku-shikaku | 2009-03-23 00:01 | ゲーム
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