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2007/12/28 Ultimate discrimination
「がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!」を読みました。
笑顔で明るく楽しく生きるエッセンスがたくさん詰まった
とても面白い本でした。
後半は少し涙がじわりと浮かんだのを感じました・・・

そして、この本を読んでいると
都会でだって楽しく明るく生きることはできる!というのも
より確固たるものに出来ると思います。要は僕らの心の持ちようなのかもしれません。

して、この本の一部にはこんなエピソードがあります。
ばあちゃんに預けられていた少年時代の作者は
終業式の日、1と2だらけの通知簿を見せて申し訳なそうにばあちゃんに謝りました。
その時のばあちゃんの言葉。
「大丈夫、足したら5になる。人生は総合力」

そして1、2だらけの通知簿だった彼は
今なお舞台に立ち人々を笑わせ心に活力を与え続けているのです。

ばあちゃんは、個人の人生という事柄以外の視点から、このようなことも述べています。
勉強が出来る人も要れば、力持ちの人だって要るし、面白い人だって要る。
世の中もそういった力が総合されて成り立っている―――と。

しかし、この総合力が無視される場面が
近代においてはほぼ90%以上の人に訪れます。
それは――――受験です。

学問以外にどんなに優れた才能を持った青少年も
学問における偏差値が悪いと、淘汰されていく。
ただそこにある数字だけですべてを見られ
「足したら○○になる」という言葉はまずありえない、そんな世界。

今年の最初まで受験戦争にいてこの数字に拘っていた僕が言うのもおかしな話でしょうが
数値というものは、究極の差別化・思考停止マシーンかもしれません。

数値を見て「ああ、自分はこうなんだ」と自己を固めていってしまうことはままあること。
さらには、人にも自己のイメージを固定化される。
偏差値が悪けりゃ「あいつはアホなんだ」
握力が低けりゃ「あいつは弱いんだ」
数値がもたらすこういう第一印象に踊らされて
人に対するイメージが思考停止してしまうこと。
これは危ないことなのではないか、と懸念を覚えます。


今日の(・∀・)イイ!こと
来年の手帳を買えたこと
by sannkaku-shikaku | 2007-12-29 00:35 | 未分類
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