2015/2/4 過激思想に殺された死刑囚
※この記事は、メディア・ニュースに関する内容を含んでいます。
  読まれる際は、ご注意ください。






今日、会社の食堂で昼食を食べていたら、
テレビから、先日殺害された後藤健二さんとの交換も予定されていた、
サジダ・リシャウィ容疑者の死刑が執行されたというニュースが入ってきました。


その近くからは、
『(後藤さんとヨルダン人パイロットを)殺したから、こっちも殺したんかw』
と笑いのタネにしている声も聞こえてきましたが…

僕はその前日、リシャウィ死刑囚の生い立ちについて知ってしまったため、
とてもじゃありませんが、笑いが出てきませんでした。
その生い立ちというのは、先日死刑が決まった加藤智大被告のように、
まるで、犯罪者になり、死刑囚になる運命から逃れられなかったかのような
あまりにも悲しい過去を、知ってしまった。

彼女の場合は、国際的な貧困や、無教養などにも関わるかもしれない、
とても根の深い問題に振り回されてしまった部分もあるようです…。


リシャウィ被告は、元は農家の生まれらしく、字の読み書きができなかったそうです。
それ故に、コーランなどは聞けても、読んだり書いたり、ましてや
知識を得て自分なりに解釈したりは難しかったことも考えられます。
(こういう言い方、正直ためらう部分もあるのですが…↑)
そんな中で、誰かが彼女に『過激思想』を吹き込んだのでしょう。
そして彼女は、その『過激思想』に、『抗う』術を知らなかった。
純粋に受け入れてしまったのかもしれません。

そして2003年。イラク戦争がはじまります。
彼女の家族は、米英を中心とする攻撃で、殺されてしまいました…。
その孤独の闇は恐らく、彼女をテロ行為に

その後、再婚した男と、自爆テロを決行。
夫は自爆して果てたものの、リシャウィ被告の爆弾は不発に。
そのまま警察に捕まるに至ります。
この事件は今でも『ヨルダンの9・11』として語り継がれています。

イスラム教のお国では、最近でも、
イスタンブールの著名なモスクの前で、ロシア系の女性が自爆し、
周囲で1人か2人か亡くなられた事件がありましたが、
この"ヨルダンの9・11"では、子供を含む50人以上もの人が
命を絶たれたとも言われています。


しかしこのリシャウィ死刑囚も、
ある意味では、イスラム過激派組織の過激な思想によって
殺人鬼にされた挙句に、『殺された』ともいえるような気がします。
異常な完璧主義の暴虐非道な思考を持った北朝鮮みたいな母親に虐待され、
挙句の果てに無差別殺人犯と化してしまった加藤智大被告が死刑になったように。
僕にはどうも、他人事に思えないのです……。


とはいえ、人を見下したり、冒涜したり、
人の命を奪うことが許される宗教は、健全な宗教ではありません。
リシャウィ死刑囚の過去と、彼女がやろうとしたことは
当然区別されなければならないでしょう。

かつてはキリスト教も、十字軍、大航海時代など、
"神"の名のもとに血に飢えた暴虐を繰り返してきました。
チベットのダライ・ラマ法王も、
異なる宗教の異なる考え方を容認しないことがどれほど危険であるか、
法話でお話になられることもあります。


せめて、このリシャウィ死刑囚みたいな人たちが、
『死刑囚』となってしまう前に、
もっとこうしたお話が、一時は地球上でもっとも繁栄したこともある
アラブ諸国でもっと広がっていけば、違ったのかもしれない。
今はイギリスにいる、昨年ノーベル賞を獲得したマララさんも
心をとても痛めているのやろうな。家族みんなで。。

今、イスラム国の支配下に置かれた地域の子供たちは、
処刑映像などを強制的に見せられ、戦闘員になるように強要される。
戦闘員になった挙句、人海戦術の駒にされる。

この子供たちに、暴虐と憎しみを植えつける血塗れの映像ではなく、
上のダライ・ラマ法王でもマララさんでもいい、
シャルリ・エブドに関して少しだけ"No"を示したローマ法王の言葉でもいい、
もっと僕らの身近にいるような、暖かい心を持った身近な偉人でもいい。
そんな人の言葉が、痛みを抱えた人たち届けば…。
痛みを抱えた人たちが、前に少しでも進めて、希望を持てるようになったなら…。

少しでも未来から、こんな哀しみは消せるのだろうか。


今日の(・∀・)イイ!こと
知人と行った新しいカフェで飲んだコーヒーが
今まで味わったことのない味で新鮮だったこと

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by sannkaku-shikaku | 2015-02-05 22:39 | 政治・メディア | Comments(0)
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