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2012/8/23 引き金の重み
※この記事は政治・メディアに関連する内容を含んでおります。


向けてはいけない銃口を、向けてはいけない相手に向け、そして撃つ。
いかなる種類の『銃』であれ、それは許されるべきものではない…。


日本人ジャーナリスト、山本美香さんがシリアで殺害された。
ロンドン五輪の裏での、壮絶なシリアの状況のリアルを、追い続けて…。

五輪開会式での、帰る場所が平穏な場所ではない
シリアの選手団の悲壮すぎる面持ちが、今でも印象に残っています。
その悲壮さの裏づけであるシリアのリアルを撮り続けた
日本のメディアではなかなか表に上がって来なかった勇気ある女性が
シリアの『政府軍』にいきなり撃たれて殺された。


ここから先は、ちょっとミリタリーマニアなお話です。

政府軍が放った銃は、恐らくAK-47カラシニコフ(ロシア)。
僕は、この銃をベトナムのクチ・戦争跡地を見に行った時に、
射撃場で撃たせてもらったことがあります。

あの時の引き金の重みは、今でも忘れられません。
人の命を握っている感覚というのか…。
ゲームセンターのガンシューティングゲームや
サバイバルゲームのエアガンとは本当にワケが違います。
(日本を含む世界の軍隊や特殊部隊、警察の方々が、
 どのような思いで銃を手にされているのかも気になる所です)


さて僕がAKを撃ったときに持っていた感覚を、
果たしてこのシリア政府軍の兵士たちは持っていたのでしょうか。

政府軍の兵士たちも、『日本人だ!殺せ!』と
積極的に(丸腰の)山本さんらに攻撃してきたと思われる言動が
山本さんの最期のカメラ映像に、記録されていたそうです。
彼ら政府軍は命を握る感覚も麻痺し、
武器がもたらす暴力性に振り回され、狂っているのか…。

向けてはいけない銃口を、向けてはいけない相手に向け、そして撃つ。
その悲劇が、一人の人間として良心を貫き、
混沌とした不安定な状況にある人達の生き様を映し続けた
一人の日本人女性に向けられ、その命を奪った。

山本美香さんのご冥福をお祈りいたします。


追記:
今日も平和に感謝です↓


今日の(・∀・)イイ!こと
気になる定食屋さんで食べた昼食が、想像を上回るウマさだったこと
by sannkaku-shikaku | 2012-08-23 19:26 | 政治・メディア
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