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2012/7/20 宿命の腕時計
哀しい別れがありました。

去年の9月に、小豆島のホームセンターで買った
黒い革製の腕時計を落としてしまいました。
管理方法もちょっと良くなかったから、今度注意しないと…。


去年、小豆島から大阪に戻ろうと決意し、
転職活動の際に、悲壮な気持ちで買った腕時計。
『もう一生、大阪に戻って人間らしく生きる資格は俺には無いかもしれない、
 だけど……それでも俺に人間らしく生きる権利が許されるなら』

このときは島に居続けることに、心のどこかで限界を感じていた時期でした。
今でも小豆島には愛着がありますが、
しかし一生住むのか住まないのかとなると、また話は別でした。

自分には都会が必要だと確信、その中でも故郷である大阪に戻って
頑張って生きたいという思いを賭けて、この腕時計をつけて面接に臨みました。
そして内定が出て、晴れてUターン転職ができました、が
その会社に入ってからの顛末は、このとおりです

その後も、自分がアスペルガー症候群の診断を受けるまでの、
自分のアイデンティティが分からない切なさや苦しさもありました。
日雇いのアルバイトも半年ほどの間で散発的にやっていましたが
障害特性上の不適合で辛い思いをしたこともありました。
(健常者が『空気を読んで』理解できるところが
 理解出来なくて精神的に追い詰められる、など)

この1年以内、悪いことばっかりあったわけではありません。
むしろ、良いこともたくさんあったと思います。
それでもこの腕時計はここ1年以内の短い期間に、
あまりに哀しい記憶を見すぎたのかもしれません。

ここ1,2ヶ月の職業訓練では、本当に人間の尊厳が当たり前のように守られて
障害者・健常者のそれぞれが、できることをやってその『当たり前』を守ろうという
自立と支えあいのある世界を主体的に生きることができていたように思います。
最後の1,2ヶ月は、この時計も幸せだったのかもしれません…。


今日の(・∀・)イイ!こと
お世話になっている人からのメールで元気が出たこと
by sannkaku-shikaku | 2012-07-21 11:24 | 未分類
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