あの時から 純粋なあの人は
僕の心の中に延々と降り注ぐ
赤と白の涙の雨に 気付いていた
僕ですら見て見ぬふりをしてきた それに
汚れてしまうかもしれないのに
それでもあの人は 僕に傘を差し出そうとした
だけど目の前の雨すら無視していた僕は
あの人に雹(ひょう)のような言葉しかぶつけることができなかった
ようやく僕は 自らの力で 赤と白の雨の正体を見極め
雨を止めた 友の力を借りて
その友の中に あの人の姿は無かった けれど……
雨が止み 大切なものがはっきり見えるようになる
10年ほど前から見えなくなっていた宝の数々と
再びまみえることの多くなった この頃
今僕はあの傘とさそうとしてくれた人に
反対に傘を差し出す資格はあるだろうか
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今日の(・∀・)イイ!こと
朝、地下鉄の駅で100円玉を拾いました