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2012/4/19 話し合い拒否=恐怖のハジマリ
今日は、長文です。

細かい一部に目が行きがちで、全体像を見通すことが苦手なのが
僕のようなアスペルガー症候群の特徴です。

生まれながらにして、『視野狭窄』『視点がズレている』ことを
運命付けられているといっても、全く語弊が無いくらいかもしれません…。

そのため、しっかりと全体を確認しておかないと
仕事でミスを犯したりすることが普通の人よりよくあります。
人と話し合いをする時には、話のごくごく一部に目が行って
全体的な本質が一体何なのかを、見逃しがちになることもあるのです。

それを少しでも回避するために、たとえば仕事では、
やはり周囲との確認、自分での確認癖をつけることが重要になってきます。
仕事だと、口頭のやりとりがメインであるため、
『ホウ・レン・ソウ』をしっかり行う、メモを取る……をすれば、ミスはかなり回避可能です。
そして、同じことを何度も何度も聞いてしまわないようにすること。
この辺りは、健常者の人とほとんど変わらずにできるようになる要素は十分です。


問題は、人と話し合いをするとき。

特に、タイムラグが生じるネット上でのコミュニケーションの場合です。
お互いの心にしこりを残すリスクが、口頭の会話より遥かに高いです。

口頭で話す場合は、『そうじゃないよ。これは実はこうで…』となれば
『ああ、そういうことだったのか。すまんすまん』と是正することもしやすいです。
(もちろん、お互いがお互いを否定するような環境を作らないこと、
 特にアスペルガー側の人間 が、偏ったこだわりや美徳を持って
 相手に臨まないことは絶対条件だと思われます。)
ですがネットでは、こうして即座に是正することが本当に難しい。
チャットでも、これはかなり難しい。

アスペルガー側の人間が、認識ミスや一つの所へのこだわりを持ってしまい
全体像が見えない(←当のアスペルガー本人は気付いていない)まま返事をしたら
それが相手を怒らせることもあります。
そんなつもりは無かったのに、アスペルガー側の認識の問題のせいで
傷つけたくない相手を傷つけてしまう。
話し合いさえできれば、解ける誤解も、ネットという『バリアー』があると
その誤解すら解けず、お互いに救われない……そんな悲しいこともあるのです。

ただ、アスペルガー側の人間として、僕の所見を書かせて頂きますが、
怒りをぶちまけたまま、話し合い一つせずにイライラをぶつけてくる人間は
話し合い一つ出来たらお互い救われることを救おうともできない
なんとも哀れな人達に思えるのも、また現実です。
僕が、アスペルガー故に犯したたった一つのミスをきっかけに、
『戦争』を吹っかけてくるように見えるのです。恐ろしいことです。

『そうじゃないんだ。認識ミスはすまなかった』といっても、
それが許されない不安感と焦燥感。そんなものの先に、何が救われるっていうんだ?
怒りの主も、そんなことで救われるのか?……その答えは、恐らく『NO』でしょう。

こっちは普通に話し合いがしたいだけなのに、
相手は攻撃的な言葉を銃弾やミサイルのごとく打ち込んでくる。
これはもう、話し合いじゃなく、相手を叩き潰して自分色に染め上げる『戦争』だ。
それも、独立戦争とかそういうのじゃなくて、
昔、ヨーロッパを叩き潰しまくった、ナチスドイツのような『侵略戦争』だ。
あの戦争も、誰も救わないどころか、骸(むくろ)の山をただ築き上げたように。

この時一番怖いのは、相手の憎しみや疑心暗鬼がこっちに伝染しそうになって
こっちまで相手に対して、不要なマイナス感情を持ちそうになることです。
なぜなら、そんなものを持った先に、誰も、何も、救われないからです…。


過去に、僕がこのような人達の『攻撃』に晒されたときは、
僕は自分の存在の罪深さをただひたすら呪い、哀しむばかりでした。
ですが、自分のアスペルガー症候群を知った今なら、ハッキリ言えます。

あの時攻撃を受けたのは、やはりおかしいことなんだ、ということ。
そして、話し合いを拒絶し、『戦争』を選んだ人は
やはり哀れで、切れるべくして縁が切れてよかったのだろうな、ということ。
だけど『戦争』を選んだ人は、未だに自分の中の憎しみに囚われて
憎むべき対象に向けるべき怒りを無関係の人間にまで向ける
本当は救われるべき哀れな人間でもあること。
(もっとも、その「憎しみ」すら、出るべくして出たようなものではなく、
 それはそれはチンケなこだわりから由来して
 発生していることもあるのもまた現実です。
 アスペルガー症候群とは別の意味で、視野狭窄なんちゃうかなあ…。)

愚かな『戦争』が少しでも無くなることを願って、
いつか、僕自身が起こったこのようなコミュニケーション上の悪夢について
ドキュメンタリーのように書いてみたいと思います。
僕が『被害者』になったことだけではなく、『加害者』になったことも含めて書きます。
そして、過去の悪夢だけではなく、
本当はどうするのが一番なんだろう、ということもはっきり言いたいと思います。

僕が今のところ考える一番いいことは、
お互いがお互いを認め合い、憎しみに囚われず
誤解を是正しながらきちんと話し合えること。これに尽きるようです。

僕も、精進しよう。
人に攻撃された過去は変えられないけれど、
それでも話し合えることを信じて、僕が進まなければ、光も何も無いから。


今日の(・∀・)イイ!こと
春らしい薄着で外出できたこと。身軽で気持ち良い!
by sannkaku-shikaku | 2012-04-20 11:20 | 発達障害
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