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2010/1/15 異端と見なされ、異端となり、一年
『寂しさとか悲しさとか感じて生きてきたから…
 そんな孤独の中で自分のためだけに戦い続けてきたアイツは強いと
 オレは思った・・・。
 …でも本当に強いってそんなことじゃなかったはずだ・・・
 自分のためだけに戦ったって本当に強くなんかなれねェんだ・・・』
 (岸本斉史『NARUTO』 うずまきナルト)
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昨日のお話の続きのようなもので
今日も大航海時代Onlineでの僕の商会脱退から一年経って
今からそのスパンを振り返ってみるお話です。

昨日は、僕自身の動きの一年の振り返りに加えて
『リーダー論』的な話がメインでしたが
今日は、リーダーにとどまらない『組織論』的な話で
アプローチをかけてみたいと思います。

昨日の商会脱退後、僕は違う商会へ移籍しました。
以前より親しくさせて頂いている方が商会長を務めており
快く受け入れて頂く事が出来ました。
この方は、今は商会長の立場を退いていらっしゃいますが
今なお、妙な圧迫感無く、自由闊達にコミュニケーションをし
気持ちよいプレイ環境をこの商会で愉しんでいます。
去年は、自分にとって『絆』の一年でしたが
この事もその漢字を選ぶに至った大きな要因になっています。

しかし、最初に現在の商会に入る前に
その商会の人達5,6人とチャットをしていたのですが
その際に、前に僕が所属していた商会の長に対する
恨みと怨嗟の声が溢れんばかりに出てきたことに驚きました。
その度合いたるや、『あの商会にいる人達の気持ちが理解できない』とまで
言い切る人までいたほどでした・・・。

このうらみつらみの元は、昨日、僕が示唆させて頂いたような
前の商会の長のプレイヤーへの接し方が
まるで『人形』を扱うようであったことに加え
自分だけの理想を満たす為に、人の存在を軽視していたことでした。
しかも、僕が知るよりも更にその傾向が苛烈な時期の事でした。

例えば、自分の『思い通りにならない』人に対して
存分にゲームを愉しみたいだけの人のその遊び方に難癖を付けるなど
僕が体験してきたものより更にすごい『悪業』の数々。
ゲーム中の『商人』としてはレベルが高かったその長の
闇の部分の表れとでも言えるのでしょうか。

ただ、この闇を端に発した部分ではないかという言動は
かつての僕のトップにはゴマンとあったと思い、感じたから
『人間』としての考えに僕は疑問符を持つようになったのでしょう。

『支配が与えるのは、恐怖と憎しみだけだ』
(『流星のロックマン2』ロックマン)


ただ、僕はかつて自分が所属していた商会が滅び
その商会長の破滅を望んだというわけではありません。
ネガティブ・キャンペーンなんて政治臭いこともする気もありません。
前日に記した通り、それが目的なら一年前にわざわざあんな文は書かないし
その商会に所属している、今も関係がある人達とは
最初から縁を切っておけばいい話です。

『あの商会にいる人達の気持ちが理解できない』という言葉は
それを言った人の観点を考えたら納得できないでもないのですが
流石に『賛成』までできる代物ではありませんでした。
もしそれに『賛成』したのなら、きっとそれは
僕が出て行く事、理由を承知して下さった方や
あの声明文を読んでもつながり続けていられる人達への冒涜でしょう。
また、問題の商会長も、僕が所属していた時期ではそこまで酷くない部分もあり
そこは若干、叙情酌量の余地はありました。

さて、僕が商会を出でた後には、実際に絶縁した人も数名いましたが
幸いにも関係を保てている人の方が多いことに驚いています。奇跡です。
ただ、絶縁してしまった人達の何割かのうちは
物品供給など、僕がレベルが低いときに助けられて感謝、ということあれど
精神的な、本当に人として受け入れられているかということに関しては
あまり良い記憶というものが思い浮かばないのです。

これらの人々には何故か共通項が少し見受けられる部分があります。
前に所属していた商会の長は
時折、心がザラッとするような言霊を発することも多かったのですが
それと似たような傾向があることがその人達の共通項の一つ。
言うことがネガティブ志向な事ばっかりで窒息感を覚えそうになり
『この人、人を不幸にしたいんかな』とすら思えたこともあります。
人の不幸を語る時だけ嬉しそうになる人は本当にいました。

『あなたはご自分のことしか頭にない。
 乱世の大局を見る目をお持ちでないようだ。』
(『三国志曹操伝』 諸葛亮孔明)
『俺とて望んでウイルスに生まれたわけではない。
 ただ知りたかっただけだ・・・
 この俺が生まれ出た世界を、そこで暮らす人々を・・・』
(『ロックマンエグゼトランスミッション』 ゼロ)


ただ、このような人達も或る意味では
そのようなことでしか幸福を味わえない『かわいそうな』人達かもしれません。
僕は、この人達に対しては復讐の念など無く、寧ろ憐憫すら覚えます。
『不幸な人間は他人を不幸にする』とは言ったものですが
自分で幸福を志向しよう、愉しく生きようという姿勢が希薄なのでしょうか。
しかし、恐らくそのような人が多数いる組織は
良い意味で長続きしないのではないでしょうか・・・。
否定されることが目に見えているような組織に対しては
自分なりに考えてみた意見を言う気力も萎えてしまうものです。
何より、自分にとっても他人にとっても、不健康です。

そうした『負』が渦巻く組織が長続きしない、ことを示すかのように
かつて、僕が所属していたその商会では
商会を抜ける人のうち、哀しい理由で辞めてしまう人が
その8,9割を占めてしたことが挙げられるかもしれません。
前出のロックマンの言葉のように、恐怖と憎しみだけを覚えて
せっかく愉しいゲーム生活になるはずが、哀しいものになったことは
一、プレイヤーとして見ても非常に惜しまれます・・・。

どんなゲームをプレイするにしても、お金を払っているのですから
それに見合うくらいの充実があってしかるべきでしょう。
(もちろん『廃人』になってしまうようなことがあってはダメですが)
特にオンラインゲームは、それを生かすも殺すも自分と人次第という
傾向が非常に強いものかもしれません。。

話がちと反れましたが、それに対して、今僕が所属している商会は
人の出入りは激しいながら、余り好ましくない理由で商会を抜けた方は
今まで抜けられた方のうちで1割を超えるかどうか、というレベルで
これも、今の精神的安定に一役買っていると思います。

先程まで書いていたこととは対極に、今の商会では
不穏な緊迫感や強迫観念的な精神状態、そして
理由も無く暗すぎる話題が出る事は皆無に近いように思います。
ネガティブな傾向に走ってしまいがちな人はいるといえばいるのですが
人の不幸を笑う、など品性が疑われるほどの人ではありません。
絆――この力で、今日も安定した精神状態でゲームを愉しめています。

『平安には心のよりどころとするものが必要です。
 制度だけでは安らぎは得られません。』
(『三国志曹操伝』張魯)
『…愛情……だからこいつは強いのか…』
(岸本斉史『NARUTO』 我愛羅)


ここまで僕が書いたことが全て正しいなどと主張はしたくないですし
アイツが悪い、コイツが悪いと単にレッテルを貼るつもりはありません。

しかし、不思議なことに、電脳で絆を改めて求めて行動したら
現実でもまた絆が引き寄せられるようになっていったことは
先日申し上げた通りであります。
(ただ、絆を求める一方で絆を粗末にしていた組織を
 ズバッと切り裂いてしまっていたことは完全に予想外でしたが)
一方で、絆を粗末にしていった人達はというと・・・
おおよそ、どう考えても幸せなゲーム生活からは離れてしまった人もいます。
果たして、現実ではどんな目つきで生きていらっしゃるのでしょうか。

ともあれ、僕もこうして幸せを頂いてきて
今の幸せが、人々の幸せに少しでも還元できていたのなら幸いです。
最後に、そんな僕が現実でも電脳でも目指すべき姿として見習うべき
某シューティングゲームでの言葉を一つ。

『自分の花を咲かせる事の出来る人は少ないわ。
 何故かって言うと、自分だけで花の開花を完結させようとする
 傲慢な考えが絶えないからよ。
 花を咲かせる事は、土の力なのです。
 だから、咲いたら土に還す事もお忘れ無く。 』
 (『東方花映塚』 風見幽香)


今日の(・∀・)イイ!こと
気になってるゲームのDS版リメイクが春に発売されることを知ったこと
by sannkaku-shikaku | 2010-01-16 14:45
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