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2009/5/16 数値の裏側
※この記事は、政治・メディアに関わる内容が含まれております。
 苦手な方は、ご注意ください。


豚インフルエンザ、神戸に上陸。
僕の住む大阪府でも、分布を着々拡大中の模様。

昨年以来の不況の影響により『巣篭もり』が広がってきているなか
更に『巣篭もり』の傾向が広がりそうです。

この昨年以来の不況により労働時間が減少に転じてきているのでございましょうが
豚インフルエンザがまた労働時間減少に拍車をかけるかもしれません。
経済的な打撃が恐らくあるでしょう。

しかし、ここで一つ考えてみることが出来ました。
この二つの、一見災いに見えることは
日本が資本的な意味以外で、欧州のように本当の意味で『豊か』になることを考える
きっかけにもなるのではないだろうか・・・?

日本は、経済規模は世界二番目のGDPとはいうものの
国全体が果たして幸福かというと、正直なところ、疑問符が浮かぶことがあります。

資本主義は、確かに僕たちに豊かさをもたらしました。
しかし、金や物質の豊かさをもたらす一方で
付き合い方を誤れば人としての『心』を荒廃させてしまうと考えます。

金、金、金の豊かさを追い求める余りに、心の豊かさがあまりに軽視されているのでは、と。
一部の企業は、心の豊かさがどれほど素晴らしいものなのか
理解し始めてきていることは、もちろんよい傾向なのですが
これを更に押し広げて、進めていくことも必要なのではないでしょうか。

人間が100%、120%のポテンシャルを発揮するには
適度な休息や、人と触れ合ったり趣味に没頭したりすることで充実した内面成長を
味わうことも必要だと考えています。
今の日本にはまだ、50~60%の能率でダラダラ働き続けることを
妙に続けさせる傾向があるのかもしれません。

50代以上の方々は、私たち若者を『なんだなんだ、だらしねぇな』と
内心憤る方もいるかもしれません。
しかし、海外への移動がその時より自由になり、ネットが普及し
外の世界を知るための知識や行動を選択できる余地が爆発的に増えています。
(そして、僕もその恩恵を受けて利用したことがあるわけですが)

脳科学者の茂木健一郎氏も『日本が金だけにこだわらず、優しい社会になってきた』と
何かの著書で仰っていたのが僕の記憶に残っています。
丸ごと欧州の模倣なんてしなくていいから、いつか本当にそうなって欲しいものです。

よりよい資本主義の『使い方』を模索する時期に
ようやく日本も入ってきたように思われます。
やみくもにがむしゃらに、人々の心身ぶっ壊してまでそれを使うより
より効率的で人間的な方法で使えるならば、それがベターだと考えています。
GDPという数値だけに踊らされることも、終止符を打つときがきたのではないでしょうか。

さて、この数値ですが、豚インフルエンザの感染人数という数値にも
また踊らされてはならないと思います。
日本での感染人数が出ておりますが
その数字の内容が、メキシコやアメリカの患者の人達より重篤な人のものなのか?
実際のところ、日本では投薬・治療が早期に済んだので
思いのほか軽症で済み、快方へと向かい命を取り留めた人達ばかりです。

『数値』という事実に目がくらみ、慌てたところで何の解決にもならないばかりか
あらゆる『数値』の裏側も考える余地というものが私たちに必要なのでは無いでしょうか。


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by sannkaku-shikaku | 2009-05-17 14:59 | 政治・メディア
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